about 東保光

東保光(とうほ ひかる) コントラバス奏者、作曲家

PHOTO 森孝介

     

     

    1970年生まれ。埼玉県出身。 16歳の頃エレクトリックベースをはじめ、20歳からコントラバスをはじめる。 東京で、ジャズ、タンゴ、クラシックなど様々なジャンルを演奏するなかで、次第にジャズへ傾倒していく。 1997年、奨学金を得てバークリー音楽大学へ留学。ボストンでライブ、レコーディング等の活動をし、ジョアン・ブラッキーン(p)(ex.スタン・ゲッ ツgroup)、ダーレン・バレット(tp)(ex.エルビン・ジョーンズgroup)、と共演をする。2001年に帰国後は、市野元彦(gt)trio、スガダイロー(p)trio、山中千尋(p)trio、鈴木広志(sax)group、などに参加する。 また様々なセッション、グループでサポートを務め、山下洋輔(p)、林栄一(as)、坂田明(sax)、不破大輔(b)、辛島文雄(p)、金子晴美(vo)、妹尾武(作 曲)、shezoo(作曲)、塩高和之(琵琶)その他、幅広いジャンルで数多くのミュージシャンと共演を重ねる。また作曲家の大場陽子、郡司敦、久保田翠、等の新曲初演に参加する。(順不同、敬称略)

    また、こうしたジャズ演奏家としての活動と平行しながら、アメリカから帰国直後の2001年から、即興演奏や自作曲の演奏をする活動を積極的に行っている。 この活動は、「時代や地域文化の差異による影響を受けながらも、形を変えながら、常に“現在の音楽”として存在する」という、ジャズ音楽が本来持っている性格を、「現在の日本音楽」という視点で捉えなおし、場合により、音色やコンセプトなど、過去や現代の日本固有の表現を取り入れながら作業を展開する活動である。これまでに、ライブシリーズ『Effector Studies 〜音色のモード・音像のモード〜』、ソロコントラバス作品『組曲:森の入口』『散華変奏』等の他、電気大正琴や、様々な編成の音楽に取り組む。
    2010〜2011年、狩野永徳が描いた国宝『上杉本 洛中洛外図屏風』を題材に音楽作品を創るプロジェクトに関わり、邦楽器と洋楽器のアンサンブルによる大作『金碧天地響』『金色に染まる四季』を発表する。また2011年から、一遍、円空などの日本の僧が詠んだ和歌や、日本の民俗文化を題材にした作曲に取り組み、薩摩琵琶と筑前琵琶による踊り念仏をテーマにした合奏曲『踊躍の時』発表。近年はライブシリーズのプロジェクト『コントラバスと日本の楽器によるコラボレーション』『東保光sesssion』などを行う。

     

     

 

 


inserted by FC2 system